NATとポートフォワードを使用したVenusAgentServerの利用方法

ルータ経由でインターネットに接続されているローカルパソコン間で、Venus Agent Serverを使いリモートコントロールを行う際の、ルータの設定方法について解説します。

ネットワーク構成は、下図のようにな場合を想定します。

このようにルータを経由して、異なるローカルエリアネットワーク(LAN)内のパソコン間でリモートコントロールを行うには、次の2つの条件が必要です。

1.WEBクライアントはルータ1のNATを経由してルータ2の6986番ポートに接続できること。

2.ルータ2は、ポートフォワードにより6986番ポートへの接続をコントロールマシンに中継できること。



NATとは?

パソコンをネットワークにつなげるためにはIPアドレスが必要となります。
IPアドレスはパソコンを特定するための電話番号のような役割をしています。
重複してしまうと特定できないため、それぞれ別々のIPアドレスを割り当てなければなりません。
ところが、IPアドレスは32bitで構成されていて無限ではありません。
すべてのパソコンにIPアドレスを割り当てることができるほどの数はないのでインターネットに接続する機器にのみIPアドレスを割り当てています。
インターネット以外の「家庭内LAN」や「企業内LAN」など閉じられたネットワークに自由に割り当て可能なIPアドレスも存在します。しかし、このIPアドレスのままではインターネットに接続できません。
この閉じられたネットワークの際に使用するIPアドレスを「プライベートIPアドレス」といいます。
インターネットに接続可能なIPアドレスを「グローバルIPアドレス」といいます。
多くのプロバイダでは1個の「グローバルIPアドレス」を割り当てインターネットに接続できる環境を提供しています。
しかし、1個の「グローバルIPアドレス」では1台のパソコンしかインターネットに接続できません。
本来インターネットに接続できない「家庭内LAN」や「企業内LAN」などの「プライベートIPアドレス」で構成されたネットワークをプロバイダから割り当てられた1個の「グローバルIPアドレス」に変換し、インターネットに接続を可能にする機器を「ブロードバンドルーター」と呼んでいます。
また、複数の「プライベートIPアドレス」を1個の「グローバルIPアドレス」に変換して接続を可能にしている機能のことを「NAT」といいます。

【ルータ1のNAT設定(NEC Atermの場合)】

【NATエントリ】
変換対象ポート 変換対象プロトコル 宛先アドレス 宛先ポート
01 6986 TCP 192.1.0.7 6986
自分のルーターへアクセスして、「ポートマッピング設定」を開きます。
「NATエントリ編集」で設定後「NATエントリ」を上記の通り確認しましょう。
宛先アドレスは WEBクライアントの、ローカルIPアドレス[192.1.0.7]を指定
「エントリ番号」横のチェックボタンを必ずチェックして「適用」ボタンを押して下さい。

NATの設定方法は、ルータの種類によって違いますので、ご使用のルータの取り扱い説明書を参照下さい。



ポートフォワードとは?

ルーターが受信したパケットを、LANの特定のホストに転送するルーターの機能のことを「ポートフォワード」や「静的IPマスカレード」「ポートマッピング」と呼びます。

【ルータ2のポートフォワード設定(NEC Atermの場合)】

【NATエントリ】
変換対象ポート 変換対象プロトコル 宛先アドレス 宛先ポート
01 6986 TCP 192.1.0.5 6986
自分のルーターへアクセスして、「ポートマッピング設定」を開きます。
「NATエントリ編集」で設定後「NATエントリ」を上記の通り確認しましょう。
宛先アドレスは コントロールマシンの、ローカルIPアドレス[192.1.0.5]を指定
「エントリ番号」横のチェックボタンを必ずチェックして「適用」ボタンを押して下さい。

ポートフォワードの設定方法は、ルータの種類によって違いますので、ご使用のルータの取り扱い説明書を参照下さい。



【Venus Agent Serverの接続情報ファイルの設定】
・Venus Agent Serverの接続情報生成ファイル生成ツールを起動します。
・会社名、連択先を入力します。
・IPアドレスにはルータ2のグローバルIPアドレス[200.0.0.1]を指定します。
・ポート番号には6986番ポートを指定します。
・保存先を指定して、実行ボタンをクリック。



【リモートコントロールの確認】

以上のネットワーク設定および、接続情報ファイルの作成が完了したら、Venus Agent Serverのカスタムウィザードを使ってWEB公開用のHTMLおよびCABファイルを生成し、WEBサーバーでインターネットに公開します。

公開ができたらコントローラーマシンでリモートコントローラーを起動します。

WEBクライアントでInternetExplorerを起動し、公開したホームページを開きます。Venusエージェント(ActiveXコントロール)がダウンロードされ、ページが表示されたら「スタート」ボタンをクリックします。

コントローラーマシンのリモートコントローラー画面にWEBクライアントのデスクトップが表示され、リモートコントロールが可能になります。